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さまよえる魂 Motopark Raceway(2日目)-寝落ち鯖 NGT North European Championship 第18戦

3/2 男はMotopark Racewayにいたはずだった。

「どこだここは?」

空はどんよりと曇り大粒の雨。雷鳴まで聞こえる。周りは木々に覆われており、あたりは暗くてよく見えない。
さっきまで確かにコース上を走っていた。まるで異世界に紛れ込んでしまったかのようである。
「なんでこうなったんだ。」

男は、これまでの記憶をたどってみた。

レース前。雨がパラつき始めていたものの路面はドライだった。予報ではこのまま雨が降り続くらしい。
「スリックか。インターか。」
男はタイヤの選択に迷ったが、以前Botniaringでのレースで途中から雨が降ったがスリックで何とか走りきれたことを思い出し、スリックで行くことを決意する。
この選択をあざ笑うように、雨脚はだんだん強くなり、8周目終了のあたりでタイヤ交換をするためにピットインする車がぽつぽつ出始めていた。男もその選択を迫られる時が来ていたが、結論が出る前にピットへの入り口に差し掛かってしまったため、そのまま通り過ぎてしまった。
運命のいたずらか、そこを通り過ぎた直後に雷鳴がとどろき、土砂降りとなる。
「ちっ。この状況でもう1周スリックか。」
男は、そのツキのなさに我が身を呪ったが後の祭りであった。土砂降りの中でのスリックは、やはり無理があるらしくコースアウトを繰り返す男。ついに先頭集団に追い付かれ周回遅れとなってしまった。
その時男の脳裏にある一つの思いが浮かぶ。
「14周レースの周回遅れだから13周か。今9周目ということは、残りは4周……。」
何とか乗り切れるかもしれない。これからタイヤ交換すれば、もう一度周回遅れになり残り3周となるだけである。男は決断した、このまま乗り切ると。それがあのような結果を呼ぶことになろうとは露とも知らずに……。
男はそのままスリックでのレースを続行したが、コースアウトをさらに繰り返し、結局もう一度先頭集団に抜かれてしまった。
「ちっ。やっぱり無理があったか。でもこれであと2周でフィニッシュできる。」
この時点で男の順位は15位から、11位に上がっていた。このままなら作戦は成功と言えそうだった。

そして運命のラストラップを迎える。相変わらず路面は滑り、車はなかなか言うことを聞かない。
「しまったー!!」
血液が凍る。心臓がバクバクと脈打つのが聞こえる。一瞬視界がスローモーションで流れた。男は、自分のミスに気づいたが、時すでに遅かった。第1コーナーにオーバースピードのまま突っ込んでしまったのである。ブレーキを踏んでもハンドルを切ってもむなしいだけだった。車は、氷の上を走っているかのようにまっすぐ進み、そのままコースアウトして深い木々の中に突っ込んでしまった。

「そうか、コースアウトしたんだった。」
暗がりの中で、我にかえる男。なんとかここから脱出しなければならない。幸い車のダメージは少なく、何とか動かすことができる。そのまま前方に出ようとするが窪地状になっているようで地面につかえて前に進むことができない。それならばと向きを変えようとするが、濡れた草の上はつるつると滑り、なかなか思う方向に向くことができない。そしてどこを向いてもやはり、少し土が盛り上がっていて、そこを越えようとしても、空しくタイヤが空転してしまうだけである。
何度かもがいた末にそこをついに脱出する男。その時、無情にもレース終了を告げるチェッカーフラッグが振られるのが見える。男がコースアウトしたのは、1コーナー。まだ1周しなければならない。
レースが終了して勝利者を祝福する声、完走者をねぎらう声が聞こえる。レース終了後の解放感に浸って、あちこちで水遊びを始める姿が見える。そんな中男は1人ゴールを目指した。男は孤独だった。男は黙々と走り、そして最終シケインが目前に見えてきた。チェッカーが振られてからずいぶん時間がたっている。
「あそこを抜ければ、すべてが終わる……。」
男は、思わずそう呟いた。しかし、それで油断したのであろうか、おそらく焦りもあったのだろう。男は最後の最後にもう一度大きな過ちを犯してしまった。シケインに再びオーバースピードで突っ込んでしまったのである。車はそのまま直進して、ピット前の草むらのところに入ってしまう。
「ここは要注意って、昨日ブログに書いたのに」
気が動転したのか、男は意味不明な言葉を吐いた。
またまたツルツルすべる草の上でもがく男。すでにピットに戻った、仲間達の姿が見える。
「早くあそこに戻りたい。でもここまで来たからにはゴールしなければ。」
焦れば焦るほど、車は思う方向を向いてくれず、空しく同じところをくるくる回るだけである。次々に別れのあいさつを告げて立ち去る仲間たち。当然だ、すでにチェッカーが振られて3分以上がたっている。まさか、いまだにレースをしている人がいようなど、気づくはずもない。男はこらえようのない孤独感に襲われ、目の前の景色がにじむのをおさえることができなかった。辺りは相変わらず暗い。

「Hetter-Pさん。頑張ってー。」
思いもよらない声にハッとする。天の声か? その声に勇気づけられ、何とか草の上から這いだした。思わず「ありがとう。」と叫んでいた。すぐにコースに戻り、シケインを抜け、そして近づいてくるゴール。フィニッシュラインを過ぎる瞬間、男は思わず感極まってもう一度、天の声の主にむかって叫んだ。
「ごめんなさい。」
……クイックチャットのボタン押し間違えた。ありがとうって言うつもりだったのに。まぁ、いっか。

さまよえる魂 -完-

(リザルト)
予選 1:26.399(+2.881) 16台中14位(ノータイム除く)
決勝(14周レース) 25:04.153(+2Lap) 21台中15位(完走16台)
FL 1:31.485(+5.896)3周目 19台中18位(ノータイム除く)
詳細はこちら

あまりのレースの内容のなさと、おいしいネタに、おもわず小説風に書いてみたんですが、いかがだったでしょうか? 文才が無いから、単に無駄に長くて読みにくいだけだったですね。スミマセン。二度としません。反省はしてませんw
あと、周回遅れにされる際、2度にわたって、Hunky Doryさんの進路をふさいでしまいました。こちらは反省してます。どうにもこうにも制御不能でした。申し訳ございません。
ちなみに"天の声"は、pjmさんです。一人私がゴールしていないことに気づかれたようで、最後まで残って応援してくださいました。あれの一部始終を見られたかと思うと非常に恥ずかしいのですが、本当に最後勇気づけられました。ありがとうございます。pjmさん、いい人だな~


※ マルチ参戦記は、すべて参加者の実IDそのままを表記させていただいてます。不快に思われる方は、管理者のみ閲覧可のコメントにて、その旨お知らせください。該当箇所を修正・削除させていただきます。
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