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逃亡者"P"

リチャード・"P"・キンブル 職業医師
正しかるべき正義も 時として盲ることがある
彼は身に覚えのない妻殺しの罪で死刑を宣告され
護送の途中 列車事故にあって からくも脱走した
孤独と絶望の逃亡生活が始まる
髪の色を変え 重労働に耐えながら
犯行現場から走り去った片腕の男を捜し求める
彼は逃げる
執拗なEdberg・ジェラード警部の追跡をかわしながら
現在を 今夜を そして明日を生きるために(ドラマ『逃亡者』ナレーションパクリ)

「よし、ここなら大丈夫だろう。」
ここはニュルブルクリンク。世界有数の難コースとして知られる。1周に8分以上かかる広大なコースで、逃げるには好都合の場所だ。
ひょんなことから一緒に逃げることになったRothmansと、Yukkiは、スピード自慢で逃げ足の速さには定評があるが、私は違う。足の遅い私は、まともに追いかけられたら、まず間違いなく捕まるだろう。だから逃げるのではなく、隠れることにした。幸い隠れる場所には事欠かない。
ただ、隠れられたらどこでも良いというわけにはいかない。万が一見つかった場合、袋小路にいたのでは、すぐに捕まってしまう。必ず逃げ道を確保しなければならない。しかも、その逃げ道は2通り以上なければならない。追跡者はどの方向から来るかわからないからだ。相手が来る方向と反対側に逃げなければならない。また、そこから逃げることが出来ても、コース上をいつまでもうろうろしてたら見つかるのは時間の問題だ。さっきも言ったが、私の場合、追いかけられたら、逃げ切るのは不可能に近い。すぐ次の場所に隠れなければならない。つまり、どちらのほうに逃げてもすぐ別の隠れ場所がある場所でなければならない。
そして私はついに見つけたのである。以上の条件をすべて満たす場所を。

後はここに身をひそめて、時間が過ぎるのを待つだけだ。
私が身を潜めた場所は、北コースを逆走して、長い直線の後にある通称"偽カルッセル"と呼ばれるところからちょっと先に行ったところで、コースの外周側のガードレールが途切れた場所から、コース外に出た場所だ。そのガードレールの継ぎ目からは、なるべく距離をとることにする。相手に見つかった時に逃げる距離を確保するためだ。これでは、逃げるために再びコース上に戻るのに苦労すると思われるかもしれないが、ここのガードレールは、コース側からコース外に出るときはあたり判定があるが、コース外からコース上に戻るときにはあたり判定がないため、ガードレールを素通りすることができる。逃げる側にとって非常に都合がイイ構造だ。ただし、再びコース外に出るには、ガードレールの継ぎ目を探さなければならないので注意が必要だ。
私は、以上のようなガードレールに守られた場所にある木の茂みの中に身を隠した。コース上からは全く見えないはずだ。
私はこの場所にじっとしていながら、相手の動きを察知することも怠らない。幸いこちらには、カーロケーション検知システム"MapPlugin"という強い味方がある。追跡者全員の居場所は、すべてこちらに手に取るように分かる仕組みになっている。これを見ながら、やばそうなら転々と場所を変えれば何とかしのぎきることが出来るだろう。

捜索が開始されて最初に私の居場所に近づいてきたのは、情報屋のLeonardだった。やつの調査能力、情報処理能力は侮れない。しっかり下準備で調査して、隠れるのに都合が良さそうなところの見当を付けているかもしれない。先ほど説明したように、私が身を潜めた場所は、逃げる側にとって非常に都合の良い場所だ。これは逆にいえば、カンのイイやつなら、逃走者の心理になって、ここを探り当てることが出来るということだ。いやな奴が来た。息を殺して奴の動きをじっと観察する……気づかずに通り過ぎたようだ、ホッと胸をなでおろす。まだ始ってほとんど時間が経ってないが、いやに長く感じる。

そのあとも、3,4人私の近くを通ったやつがいたが、だれも気付かず、そのまま素通りしていった。イイ感じだ。このままやり過ごせるかもしれない。
「ウフフフフ、捕まえてごらんなさ~い。」
調子に乗った私は、ちょっと相手を挑発してみた。
その時思いもよらないことが起こる。
たまたま、また近づいてきていた情報屋レオにそっと耳打ちしたやつがいた。
「旦那、やつは今、旦那の近くにいますぜ。」
……! ちっ、Don-3rdのやつだ!! やつとはひょんなことから知り合い、私の正体を知られてしまった。ただ、無実の罪であることを説明して納得してもらったはずだ。だからこそ、やつは私の逃亡に手を貸してくれた。"MapPlugin"を手配してくれたのもやつだ。私の今の潜伏場所も知っている。
……あいつ、この私を売りやがった。巷ではオニ畜と呼ばれている男だ。やつを信じた私がバカだった。後悔しても、もう遅い。
ただ、完全に裏切ったわけではないのだろうか、ヒントを与えただけで、詳しい私の居場所まで教えるつもりはないらしい。
おかげでレオのやつはずっと私の周りをウロウロしだした。他の奴にも連絡を取って、少しづつ人が集まってくる。非常にやばい状況だ。
そして、ついに私が一番恐れていたやつが私の潜伏場所に近づいてきた。Edberg・ジェラード警部だ。冷徹無比で、冷静沈着、仕事一筋の敏腕刑事、私を捕まえることに執念を燃やす、まさに追跡マッスィーンとも言える男だ。そいつがドンドンこちらに近づいてくる。心臓が高鳴る。そして、なんと私の目の前でピタリと止まった。
「!!……見つかった?」
私の姿はコース上からは見えないはずだ。なのにやつは私の目の前でピタリと止まった。
「音で気づかれた?」
見つかったらすぐに逃げられるよう、エンジンはかけたままにしてある。アイドリングの音で感づいたのかもしれない。
私の方からやつのいる位置は、表示される"タグ"でわかる。しかし、私の身を隠してる茂みのせいでやつの姿までは見ることが出来ない。だから、やつがそこで何をしてるのかがよくわからないのだ。どっちを向いてるのかすらわからない。
こっちを見て、様子をうかがってるのだろうか? それともここに来るための入り口を探してる? 単にそこに立ち止まってるだけかもしれない。やつの様子が見えないだけに、こちらの恐怖心は一層募るばかりだ。
そこへ情報屋レオのやつも現れた。そして、一言「!」とだけつぶやいて、同じように、私の目の前でピタリと止まった。やつは今まで私の目の前を通り過ぎるばかりで、一度も立ち止まったことがなかったのにだ。
「今の「!」はなんだ?……私に気づいたのか?」
私の恐怖心は最高潮に達する。汗が滝のように噴出する。それをあざ笑うように、Donのヤローの嬉しそうな叫び声が聞こえてきた。
「Pさん、ヤバーい!!!!w」
!!!!!……これで完全に見つかったと判断した私は、とっさにその場を飛び出し逃走に入る。
今コースに入ってしまったら、スピードの差であっという間に追いつかれてしまう。まずはなるべくコース外に身を隠しながら移動し、他のやつに見つからないように、かねてから想定していた次の隠れ場所にたどりつかなければ……そう思ってはみるもののコース外は恐ろしくでこぼこで、非常に走りづらい。草木も所々に生えてて視界も非常に悪く、自分がどこを走っているのか、追手がどこにいるのかも分からなくなってしまった。
こんな時のために、「Yabai Nigeroooooooo!!!」のクイックチャットを用意していたのだが、そんなことしてる精神的余裕すらない。追手がすぐ後ろにまで迫ってるんじゃないか、行く先で待ち伏せしてるやつがいるんじゃないか。こうやって逃げてる姿が、コース上から丸見えなんじゃないか。恐怖心にあおられた私は冷静な判断力を失い、ただやみくもに一直線に次の目的地を目指して逃走を続けた。
……ドサッ。気がついた時には不覚にもコース上に転げ落ちてしまっていた。もうしばらくコース外に潜伏しつつ移動しなければならなかったのに!! しかも最悪なことに、路面に変な形で乗りあげてしまって身動きが取れないではないか!!!  ここは、"偽カルッセル"。路面に急角度のバンクが付いていて、変な角度で乗りあげるとスタックして身動きが取れなくなる。しまった!!!!……そう思っても後の祭りだ。どうあがいてもむなしく空転するリアタイヤ。そして……ドン!!という鈍い衝撃……捕まった。すべては終わった……薄れゆく意識の中で私の視界に入ってきたのは、"ヒロミ・郷・Japan"と書かれたタグだった。……こんなふざけた名前のやつ(失礼!)に私は捕まったのか……もうろうとしながらそうつぶやく私を、やつらは署へと連行していくのであった。

その後、私が捕まるきっかけを作ったEdberg・ジェラード警部は、私とともに逃走していたYukkiとRothmansをたった1人で相次いで捕えたらしい。恐るべし、追跡マッスィーン。

逃亡者"P" <完>

(この作品はフィクションであり、物語中に出てくる登場人物の性格描写等は、実在する人物とは一致しない……かもしれませんw)

……また、やっちまった。前に一度小説風に記事を書いて大失敗し、もう2度としないと誓ったのですが……。

ご存知のない方のために補足しますと、こちらで、1/7にあったOAS-B鯖でのイベント"ニュル北で鬼ごっこ"をドラマ『逃亡者』風にアレンジして書いてみたつもりです。実は、こんなものを書いていながら、私はこのドラマを見たことがなく、ネットであら筋なんかを検索して参考にさせていただいただけなんで、人物描写等が、原作と全く違ったものになってるかもしれません。その辺はあくまでも素人が描いたものということでお許しを。
あ、あと物語の雰囲気を壊さないようにするため、すべて敬称略、ヤロー呼ばわりしましたが、こちらもご了承ください。

後で確認して分かったことなんですが、Edbergさんも、レオさんもあの時私がすぐ近くにいることにはまったく気づいてなかったそうです。なんでも、Edbergさんがあのあたりで偶然スタックしてしまって、それをレオさんが発見し、スピードを緩めただけとのこと。それがたまたま私には見つけた時の動作に見えたんですねorz それに畳み掛けるように、Donさんが私の恐怖心をあおってくれたので、完全に見つかったと思い込んでしまったわけです。偶然とは恐ろしいものです。
今回の体験で身をもって知ったのは、追われる立場の者は絶えず不安で、疑心暗鬼になっているということ。なんでも無いちょっとしたことでも、気になって深読みしてしまい、その現状から逃れようと余計な事をして却って墓穴を掘ってしまいます。あえて詳しく書きませんが、最近話題になった事件でも同様のことがありましたね。
ヤッパリ悪いことはできないなーっと、たかだかレースゲームでのお遊びだけで、そんなことを考えさせられた、そんなイベントでした。
というわけで、最後に一言。「Don、ちょっと体育館の裏に来い!!」

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comment

⇒ 情報屋"L"  by Leonardo (URL)  at2010-01-09 X

俺の名はLeonardo。情報屋を生業としている。通り名は情報屋Lだ。
今日はEdberg・ジェラード警部に依頼されニュルブルクリンクにやってきた。ヤツにはこれまでも何度も情報を提供してる。まったく人使いの荒いヤツだぜ。まあその代わり俺の数々の悪行にも目をつぶってくれてるんだけどな。お互い様ってやつだ。
今回の俺の仕事は逃亡者3人の足取り調査だ。しかしニュルには手間取ったぜ。まさかあんなに潜伏場所が点在するとは思わなかった。俺とした事がリサーチ不足だ。ただそこは持ち前の勘と情報ネットーワークを使ってしのいだけどな。PとXの情報をチャチャっと提供してやって俺の仕事は完了さ。Pは他のヤツに手柄を取られたようだがXは自ら捕まえたらしい。Edberg・ジェラード警部も満足だろう。さて、マカオにでも行ってバカンスとしゃれこむか。
<完>

ども、逃亡役お疲れ様でした。
以前ホントに失敗してるんですか? サスガ文才Pさん、小説風最高に面白いじゃないっすか。沢山登場出来て光栄です。今後も期待してますよ!

「!」については、ブログにも追記しましたが、ちょうどその時に暴走機関車Minamiさんとギリですれ違ったですよ。んでお互いが「!」で挨拶したにすぎず、Hetter-Pさんを見つけたワケではありません。

Minamiさんも体育館裏に呼び出した方がよいと思われますwww。

⇒   by Don-3rd (URL)  at2010-01-09 X

Pとかいうカモを手玉にとり、S心を存分に満たしたドイツ旅行も終わり、俺は日常の生活に戻っていた。
GTC先生の退屈な授業もようやく終わり、今は下校時刻。
上履きからスニーカーに履き替えるために下駄箱を開けると手紙が入っていた。
「体育館裏に来てください」
!!・・・これは、巷にいうラヴレたーというやつではないだろうか?そう確信した俺は人生初の経験にwkwkしながら指示された場所に向かった。
しかし、そこにいたのは女の子ではなかった。代わりにいたのは疑心暗鬼に駆られ、この世のすべてを信じなくなったPだった。もうなんだか顔が怖い。初めて会ったときの温和そうな顔が今は見る影もなく、目の奥がギラギラとひかり、口元もヒクヒクと端の方が不気味につり上がっている。
はめられた!そう思ったときには時すでに遅し。ニュルで驚異の追跡マスィーンぶりを発揮したEdberg・ジェラード警部とその部下共が俺を囲んでいた。Pを捕まえたヒロミ・郷・Japanもいる。
俺は逃走者ほう助の罪でタイーホされた。Pの野郎が司法取引をして俺を売ったのだそうだ。MapPluginを渡したのがいけなかったらしい。その後開かれた裁判で俺に下された判決は「ニュル24時間」の実刑判決だった…<完>

どももも、Pさんみたいな文才もないのに悪ノリしてしまいましたorz
「体育館裏に来い!」なんてネタ振りされたら反応せざるを得ませんでしたw

それはそうと、逃走者役お疲れ様でした。いきなりの依頼だったにもかかわらず引き受けてくださって本当にTHXでしたm(_ _)m
本番では期待通りのご活躍を見せていただきましたw やっぱり依頼して正解だったようですw
なんだか、逃走者の心理を学ばれたようでw いろいろトラウマを作ってしまったかもしれませんが、今後ともOAS-B鯖をよろしくお願いしますねw

⇒ Re: 情報屋"L"  by Hetter-P (URL)  at2010-01-09 X

> Leonardoさん
どもー。マカオでのバカンスはいかがですか?w
私はマカオと聞くとあの難コースが頭に浮かんで、とてもバカンス気分にはなれませんw
あんなことになりましたが、今回のイベントで、一番楽しかったのはおそらく逃亡者役だったと思います(ね? Rothさん、Yukkiさん)。

以前に一度だけ書いた小説風記事は、昨年の3/10の記事なんですが、普通の参戦記事より、何倍も苦労して書いた上に、いつもにも増して無駄に長いものになってしまいました。にもかかわらず、反響はまったくなかったという苦い経験がありまして、二度とするまいと心に誓ってたのですが、今回のイベントでの私自身の心理状態を表現するにはこの手法が一番かなと勘違いして、またやっちゃいましたw

「!」については、そんな偶然が重なったんですね。
……というわけで、「Minami、お前も体育館の裏に来い!!」

⇒   by Hetter-P (URL)  at2010-01-09 X

> Don-3rdさん
どもももも。ノッていただいてありがとうございますw
レオさんへのコメントにも書いたとおり、一番楽しめたのは、逃亡者役だったと思います。オイシかったですね。
まさに企画者の意図通りの役を演じることが出来たということで、ご期待に添えて何よりですw
いつもとても楽しませてもらってます。思いもよらぬことを学べるOAS-B鯖。これからも期待しております!!

それでは「ニュル24時間」の刑、頑張ってくださいねーwww
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GTR2・Race07/GTR Evo・GT5・マリオカート8のマルチレースにHetter-P(ヘタッP)のIDで参加してます。マリオカートのフレンドご希望の方は、こちらをご覧ください。

ヘタッピーなおっさんのorzなマルチ参戦記を中心に公開しています。下位集団に埋もれてる人から見たマルチレースが、どんなふうに映ってるかを笑いながら堪能して下さい。

下手くそでもマルチレースは楽しめます。マルチへの参加を躊躇してる、そこのあなた。私と一緒にレースしてみませんか?
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